おもちの日記

不妊治療の振り返り、現在の育児のこと、趣味のことを綴ります

不妊治療15:2つ目のクリニック

2つ目のクリニックを選んだ理由

はじめのクリニックでの2回の採卵と5回の移植を終え転院を決意した私達夫婦は、みなとみらい駅の近くにある、ナチュラル志向で有名なクリニックを、2つ目のクリニックとして選びました。

  1. 家や会社から通えるところ
  2. 実績がありそう
  3. 「IMSI」を試せる
  4. 1つ目のクリニックとは違う方針の治療法を試せる

という理由で選びました。

1と2は1つ目のクリニックを選んだときと同じです。

1つ目のクリニックを選ぶときに条件にしていた

  • 定時後に診察を受けられる

はこの際捨てることにしました。

3と4は、クリニックのホームページを調べたり、主催する説明会を聞いたりして決めました。

当時、このクリニックで成果を出せなければ、着床前診断に取り組んでいるという神戸のクリニックに転院しようと考えていました。自宅からは非常に遠いですが、幸い私の実家は辛うじて通える範囲にあるので、有休を使い切るか、あるいは休職してでも通院しようと、腹をくくり始めていました。

 

説明会で印象に残ったこと

5回目の移植に臨む頃から転院は考え始めており、移植の後、判定日の前に2つ目のクリニックの説明会を聞きに行っていました。

そのクリニックの方針は、一卵入魂と言いますか、私が今まで取り組んできたショート法などとんでもないことで、投薬を控えめにして少数精鋭の卵子を大事に育てるという方針でした。あまりにも1つ目のクリニックと逆のことをおっしゃるので、夫がとてもびっくりしていました。

1番印象に残ったのは、院長先生の遺残卵胞の話でした。私が1つ目のクリニックでの採卵で試していたショート法等では、採卵のために卵巣を刺激して沢山の卵を育てるのですが、採卵の際に採り残してしまうものがあり、これを遺残卵胞と呼んでいました。次の周期では、新しく生まれた卵胞を差し置いて、この遺残卵胞が栄養分を吸収してしまい、見かけの上では立派な主席卵胞に育つのですが、実際は質の悪い卵子にしかならず、いざその卵子体外受精等を行ってもうまくいくことはない、ということでした。ただ、私の場合は、ショート法で2回採卵しましたが、採卵と採卵の間は半年以上空いていましたので、さすがに遺残卵胞が悪さをしたことはなかったのではないかと思っています。

2番目に印象に残ったのは、培養室の室長の方がお話されていたことでした。1つ目のクリニックでは、培養士の方との接点はあまりなく、移植のときに胚の説明をうかがう程度だったので、大変興味深くうかがいました。どういう専門の方が培養士になるのだろうと常々疑問に思っていましたが、獣医学部出身の方が多いということで、なるほどと思いました。

その他は、院長先生も培養室長も、新宿の加藤レディースクリニックの出身であることを繰り返されていたことが印象に残りました。

本当はIMSIについて詳しく聞きたいと思っていたのですが、残念ながらあまり情報は得られませんでした。事前にホームページで読んだところでは、こちらのクリニックでは、顕微授精をする際に、通常より精度の良い顕微鏡を使うので、ICSIではなくIMSIなのだとしていました。私達は、男性不妊に悩み、顕微授精の際にどうやってベストな精子を選ぶのかについて興味を持っていましたので、顕微授精で多く使われている顕微鏡とどう違うのか詳しく知りたいと思っていました。

 

男性不妊への対応の度合いについては、実は1つ目のクリニックとあまり変わらないのではないだろうか、と若干もやもやしつつも、女性側の治療方針は大きく変えられそうなため、おしゃれなみなとみらいに通えるワクワク感もあり、また希望を持って通院を再開することになりました。