おもちの日記

不妊治療の振り返り、現在の育児のこと、趣味のことを綴ります

不妊治療6:不妊治療の先輩との出会い

確か、私が1回目の凍結胚移植をしていた頃、同じ会社で不妊治療をされている先輩とお話しする機会がありました。

私は自分が不妊治療をしていることを仲の良い同期の友人に打ち明けており、日頃から治療の進捗や愚痴等を聞いてもらっていたのですが、その友人の紹介で、一緒にランチをとることになりました。

先輩、友人、私の3人で、それぞれ自分の治療歴を話し、通っている病院や治療法について情報交換しました。

当時その先輩がどれくらいの期間不妊治療を続けてこられていたのか覚えていませんが、職場の妊娠ラッシュへの不満だけでなく、この後私や友人が妊娠したら恨んでしまうだろうからあまり仲良くならない方がよいかもしれない、というようなことまでおっしゃっていて、その闇の深さに怯えた記憶があります。

そのように当時の私が感じたということは、その頃はまだ、そこまで私の闇は深くなく、希望を持って治療をしていたのだと思います。次の月に控えた夫の精索静脈瘤手術を頼みの綱とし、これさえ終われば現状を打破できるかもしれない、と大きく期待していました。

 

ランチの後もしばらくメールでのやり取りが続き、私は仕事との両立に関する悩みを打ち明けました。

この3人は、専門分野は違えど、全員技術系の仕事をしており、机上でのPC作業だけではなく、屋外や工場内等の現場での立ち会いの仕事もあるのが共通点でした。

私は次の周期に出張を控えており、出張先で、吹きっさらしの屋外の現場での立ち会いを求められることを心配していました。

妊娠中であれば、「寒い場所での立ち仕事はNG」としても、職場の理解が得られる気がするのですが、不妊治療中に同じ主張をできるのか不安でした。

例え不妊治療をしていなかったとしても、妊娠を希望している女性が寒い場所で立ち仕事をするのはよくないと思うのですが、男性ばかりの職場でそういったセンスを持ち合わせていることは期待できませんでした。

正確な文面は覚えていませんが、先輩は、定年までがんばればこの先20年くらい仕事はできるだろうが、妊娠できる期間はこの後数年あるかないかであって、どちらを優先すべきかは自ずと明らかになるはず、とおっしゃっていました。

当時、この先輩の闇の深さには苦手意識を持ってしまってはいましたが、先輩の言葉は、この後もずっと心の支えになりました。