おもちの日記

不妊治療の振り返り、現在の育児のこと、趣味のことを綴ります

不妊治療13:6日目胚盤胞の移植

2回目の採卵の後、2か月のお休み周期を経て、凍結していた最後の6日目胚盤胞を移植することになりました。

私はそれまでにすでに4回の移植をしていて、うち2回は凍結胚の移植だったのですが、2回共排卵をさせてから移植するスタイルでした。通算5回目の移植となるこの周期では、移植するのが6日目胚盤胞で、排卵後5日目に移植すべきなのか6日目に移植すべきなのかはっきりしないということと、これまでと少しでもやり方を変えてみようということで、はじめて排卵をさせない方法を試すことになりました。

生理初日に通院し、生理3日目から1日2回ジュリナを飲み、2日に1回エストラーナテープ3枚をお腹に張り替える生活が始まりました。

生理開始から12日目の診察で移植の日を決め、子宮の消毒をする日がその3日前、1日2回の黄体ホルモンの座薬を始める日が更にその3日前に決まりました。それらの日程に合わせて、黄体ホルモンの注射の日が決まりました。

 

過去の凍結胚移植では、排卵日を見極める必要があったのが、この方法はそれがないので気が楽でした。加えて移植の日を選べ、選んだ後はほぼ確定するので、仕事の調整がし易いという点では楽でした。通院の回数も比較的少なかったと思います。

ですが、やはり生理が始まってから1周期の間、ほぼほぼずっと薬漬けになるので、心身共にとてもつらかったです。上記以外にもビブラマイシンを飲んだり、アスピリンを飲んだり、フロモックスを飲んだり、今となっては目的が思い出せないものもあり、とにかく薬の種類と量が多い周期でした。移植後はいつも、妊娠できるのかできないのか気になってしまうイライラが、投薬で通常時より増量した黄体ホルモンでブーストされて、とてもイライラしてしまうのですが、この周期は最高にイライラして過ごしました。

余談ですが、この1つ目のクリニックに通っていた頃は宿泊出張の機会がとても多く、エストラーナテープを夜出張先のホテルで張り替えることもしばしばありました。テープでかぶれたお腹を見て、私は一体何をやっているんだろう、とため息をついていました。今思えば、不妊治療を始めるまでは仕事のことだけ考えていればよかったのが、治療を始めてからは仕事とプライベートの両方がある意味充実してきて、それぞれに課題を抱える状況になったのに、まだ頭の切り替えがうまくできていなかったのだと思います。

 

移植は土曜日を選びました。移植の前は尿をためる必要があるのですが、この周期を含め、暑い季節は水分補給をしたくなるので、トイレに行けないのは地味にストレスでした。凍結時4BAだった胚盤胞は、融解して6BAになっており、6日目胚盤胞ということ以外は優秀な方だったのだと思います。加えてこれまでとは異なる薬の飲み方をしているので、わずかながらも期待して過ごしていました。

移植の8日後に判定日があり、HCG0.602mIU/mlで陰性となり、1つ目のクリニックでの最後の移植が終わりました。

奇しくも判定日は私の誕生日の翌日で、夫と2人で夕食のためにレストランを予約していました。もし陽性なら最高に楽しい気分で食事できるし、陰性の場合でも気分転換にちょうど良いだろうと考えていたのですが、さすがに、もう、レストランでの食事では気分を転換しきれませんでした。夫の手を握り、泣きながら帰宅したことは、今も忘れられません。