おもちの日記

不妊治療の振り返り、現在の育児のこと、趣味のことを綴ります

不妊治療12:お休み周期×2

お休み周期

年度末の激務の中挑んだ2回目の採卵4回目の移植が不発に終わりました。

判定日の日、辛うじて採卵から6日目で胚盤胞を1つ凍結できたことを先生からうかがったのですが、ショート法で採卵をしていたので、その次の周期は、お休みとなりました。

緊張の糸がぷっつりと切れてしまった私は、ゴールデンウィークの連休を使って、久しぶりに海外旅行に行くことにしました。ただでさえ不妊治療にお金がかかっているのに、ゴールデンウィークに海外旅行なんて贅沢は許されるのか、後ろめたい気持ちもありましたが、何よりも一旦気分を変えてリセットしたいと思い、大枚をはたくことにしました。旅行を優先した結果、2周期休むことになりました。

 

仕事量の調整

このお休み周期中に、不妊治療を始めてからちょうど1年が経過しました。もしかしたら私達は授かれないのかもしれない、と思い始めていました。こうなったら仕事の評価も昇進も気にしている場合ではないと考えていた頃、ちょうど年度が変わり、上司の思惑・配慮とも重なったのか、仕事を少し減らすことができました。

前年度に大炎上させたプロジェクトが、大炎上とは別の理由で規模縮小せざるを得なくなり、類似の別プロジェクトが立ち上がりました。こちらのプロジェクトにも当然参加することにはなったのですが、私よりはるかに経験があり職位も上の方がとりまとめることになったので、少し肩の荷を降ろすことができました。その他にも、前年度はプロジェクト以外の職場の様々な活動を担当していたのですが、いくつかを辞退することに成功しました。

 

兄弟からの妊娠報告

この時期、私達夫婦の身近な人で妊娠する人が大変多かったように感じます。私自身が気にし始めたというのもあると思いますが、当時30代半ばでしたので、同世代の友人・知人が駆け込んだのだと考えれば当然かもしれません。

このお休み期間中のことだったと思いますが、兄弟2人の妊娠報告を受けることになりました。

1人は私の弟夫婦からで、前の年、私が2回目の凍結胚移植をしていた頃に結婚したのですが、祖父の四十九日法要の後の会食の際に打ち明けられました。義妹が喪服には少し合わないデザインのヒールのないパンプスをはいていたのに違和感を感じていた私の勘が当たりました。そして、同時に、こんなところにアンテナの張っている自分に驚きました。

もう1人は夫の兄夫婦です。義実家を訪問した際、義母が大変気まずそうに報告してきたのが忘れられません。まず、お腹大丈夫?、と聞かれ、私が意味がわからず返答に困っていると、夫が治療は休み中であることを代わりに答えてくれました。その後に義姉が2人目を懐妊したことをうかがいました。1人目は不妊治療で授かったのに、2人目は自然妊娠だったとのことで、大変驚いていました。なお、この頃にはすでに私と夫は、それぞれ一人で帰省したタイミングで、自分の親に不妊治療中であることを報告済みでした。

大変申し訳ないのですが、この頃にはもう人の妊娠報告で素直に喜べなくなっていました。勿論、新しい親戚が増えることに嬉しくてワクワクする気持ちもありますので、その場ではお祝いの言葉を言いましたが、同時に、どうしてうちだけできないのだろう、と取り残されたような悲しい気持ちの方が強くなってしまっていました。